鶏鳴狗盗(けいめくとう)

TERAYAMA Shizumi/ 8月 9, 2013/ 故事成語/ 0 comments

$こうたろう.com

今年の春は友達の結婚ラッシュでした。また別の友達からはオメデタの報告もありました。芝居仲間に限らず、実家に帰っても、同級生や幼なじみが、続々とヒトヅマヒトオットになったり、パパママになっているわけです。○○さんが結婚したよとか、□□さんに子どもが生まれたよとか、ある時はご丁寧に報告を受け、またある時は風の便りで知ることもありました。残念?ながら僕にはまだ予定がありません。そんな僕に正月早々、母親からの一言。「白髪が増える前にお金持ちのお嬢さんを見つけなさい」…親不孝な息子ですいません。

自分で言うのもなんですが、僕、わりと記憶力はいい方みたいです。神経衰弱とかパズル系とか、いわゆる記号としての記憶ではなく、友達との会話の何気ない一言とか、ラジオから流れるどうでもいいようなフレーズとか、憶えようと意識したわけではないのに、いつの間にやら勝手に頭の中にこびりついて、そんな記憶がいつまでたっても離れない。昨日今日の話ではなくて、何年も前のことですら鮮明に憶えていたりします。しかも量がハンパじゃないの。そういうこってないですか?デジャヴ?それともちょっと違うな。だからね、友達が結婚したり子どもが生まれたなんて話を聞くと、とっても嬉しい反面、実はちょっぴり悲しかったりあるいは不思議でしょうがなかったり、なんかややこしいのです。だって、あんなことをしていたあいつが!とか思うと、ついおいおいと突っ込みたくなるんだもの。誤解のないように言っておきますけど、人様の幸せを妬んでいるとかそういうことじゃないですよ。お前が成長していないだけだろ、と逆に突っ込まれればそれまでなんですけどね。

生物が長い時間をかけて体型を進化させてきたように、人の心もまた時代と共に進化させてきたと唱える学者がいるそうです。原始時代、互いに愛し合ったグループは、何度も危機的状況を乗り越え生き残ることに成功し、協調性がなくバラバラだったグループは滅んでいった。そんな積み重ねがあって、現代人は危機的状況において恋愛に陥りやすいんだとか。はしょって説明すると極端な例えだけれど、心の進化と記憶の因果関係は存在するのだそうです。ならば「歴史は繰り返す」とは何を意味する言葉なのでしょう。人類の歴史をたかだか2000年とするならば、猿からホモサピエンスに進化するまでに何万年もかかったように、人の心と記憶の進化もまたそれだけの道のりが必要なんですかね。先は長いわ。さしあたって、身近な所で繰り返される歴史としては、財布を落とす、家の鍵をかけ忘れる、そもそも鍵をどこに置いたか思い出せない、などなど。あ、僕、記憶力よくない。ていうか学習能力がないんだ。28なのに。

そんなこんなで1年ぶりの本公演です。何を今さらとか思わずに、たまにはこんな感じもありなのねって具合でお楽しみ下さい。
(清水功太郎のごあいさつ。2003年6月)

ひゃー。
もう10年経つんですなあ。怖い怖い。

人間が犯す業の因果応報と
その歴史を何度も見届ける猫の輪廻転生をベースにした作品でした。
なんのことだか分からないですね。

このごあいさつ文によると、当時の僕は記憶力がよかったらしい。
10年経つと、こんなにも衰えるものかと、今は悲嘆にくれていますけど。

恐らくインプットできる量というか能力が、それなりにあったんだと思います。
しかもいつでも引き出せるように、引き出しのカギは開けたままで。

で、当然アウトプットもしていたから
だから技術的には拙くても、勢いだけはあったんでしょう。

翻って現在。
インプットできる量が減ったというより
意図的にシャットアウトしていた時期が長かったから
その能力が著しく衰えています。

そして入ってくるものがなければ、出て行くものもないから
アウトプットすることもままならない。

結果として、退屈な作品になってしまうわけです。

そうだよなあ。
昔は、いつもきょろきょろしながら歩いていて
一緒にいる友達に「挙動不審だから止めろ」と注意されていたのに
今では、下ばっかり向いて歩いているものなあ。
下を見ても幸せは転がっていないと、何度もダメ出しされたっけ。

ジョジョ的に言うと、精神の臨界点を超えると、スタンドが成長するらしい。

これでも一応自分の立ち位置はわきまえているつもりです。
まずはその位置からスタートですね。
大丈夫。

ちょっと寄り道したけれど、枯れるにはまだ早すぎる。


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