夏の医者(なつのいしゃ)

TERAYAMA Shizumi/ 4月 23, 2013/ 落語/ 1 comments

$こうたろう.com

生まれてこのかた、たった一度だけ食中毒になったことがあります。
(お食事中の方は、スルーすることをお奨めします)

あれは忘れもしない、大学受験を一週間後に控えた高校3年生の2月のこと。
祖母の姉妹が広島におり、毎年季節になると新鮮な牡蠣を送ってくれました。

牡蠣は好物だったし、フライとか余計な調理をしなくても
生でツルっとほおばる食べ方が1番好きで
その日もいつものように夕飯の食卓に並び、いつものようにたいらげていました。

そして事件は真夜中にやってきます。
突然、激しい腹痛と嘔吐に襲われ、トイレへ駆け込むこと数回
最後は胃液どころか、緑色の液体が出てくるほどに
内臓液体のあらゆるものを吐き出しました。

そこで救急車にも乗らずに朝を迎えるあたり、実にのんきで我が家らしいのですが
とりあえず、朝、親に症状を訴え、仕方ないわねと言わんばかりに
かかりつけの医者である耳鼻科(なぜ?)に連れていかれました。

多分、食あたりだろうから、大人しく横になっていましょうと
これまたのんきな診断結果が出て、とぼとぼと家に帰り布団の中に潜りました。

周りは、さもありなん的に構えていましたが
こちらは水をコップ1杯飲んだだけでも戻してしまう有り様で
かつ、高熱にうなされ、すでに大学受験なんて蚊帳の外。

生きた心地がしないってこういうことを言うんだなあと
くるくる回る天井を見つめながら、ふがふがしていたことを憶えています。

結局、三日三晩そんな状態が続きまして(その間、総合病院へかかるとか、なし)
4日目の朝に、ようやく、うどんを数本すすれるくらいまでに回復しました。

以来、僕は牡蠣がまったく食べられません。
テレビで観ただけでも、おえっとなります。

一度、大学時代に、飲み会の席で、牡蠣とは知らずに口にしたことがあるのですが
その夜もやはり、激しい腹痛と嘔吐に苦しみました。

嫌いな食べ物はあっても、口にできない食べ物は、牡蠣だけです。
オイスターバーとか、まったくもって意味不明なのです。
冬の牡蠣鍋、さようなら。

牡蠣エキスがしみ込んだ料理も、ノーサンキューです。

とんねるずの食わず嫌い選手権に出たら
実食へ行く前に、参りましたと頭を垂れるでしょう。
それくらいに、牡蠣が無理だということを
まったく牡蠣の季節でもなんでもないこの時期に告白しておきます。

ちなみに、そのかかりつけの医者は、「点滴くらいしますか?」と言って
あとで自宅へ伺いますよと申し出てくれたのはいいものの
なにせ街の小さな耳鼻咽喉科です。

備蓄してあった、点滴の液が期限切れということで
結局飲み薬を処方してくれただけで終わってしまいました。

だから、薬と水を飲むと、その錠剤のまま戻しちゃうんだってば。
なんてことは言えずに、ただただ地獄の淵を垣間見た
そんな思い出話でしたとさ。

ちゃんちゃん。


1 Comment

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    おはようございます!
    牡蠣事件、大変でしたね~★私も牡蠣は、フライしか食べられないんですが、食中毒は未経験です(笑)

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