大工調べ(だいくしらべ)

TERAYAMA Shizumi/ 4月 17, 2013/ 落語/ 4 comments

$こうたろう.com

人が人を裁く。

そんなことが本当にできるのでしょうか。

ということが、最近の僕の中のテーマの一つとしてあるようです。

東野圭吾さんの「さまよう刃」とか
湊かなえさんの「告白」なんて作品を目の当たりにすると
何が正義で何が悪なのか、さっぱり分からなくなってしまうのです。

つい先日、ボストンで痛ましい事件が起きました。
何の罪もない人たちが、たくさん犠牲になりました。

どうやら、テロリストの犯行らしいようですが
彼らの思想も行動もさっぱり理解できないし、同意もできません。
そして米国民には、怒りの感情だけが残りましたとさ。

ファンタジーの世界では、たびたび登場してきますが
怒りの精霊に憑りつかれると
「バーサーカー(狂戦士)」に豹変することがあります。

狂戦士は疲れを知りませんし、あらゆる恐怖から解放されます。
そして超人的な体力を発揮し、敵味方関係なくその場にいるものを攻撃します。

狂戦士が闘った戦場では、誰も生き残ることができません。
狂戦士本人でさえ、闘いが終わるまで
自分が死んでいることに気がつかないのです。

この狂戦士伝説を現代社会に置き換えて考えるなら
怒りに身を任せた人間は、復讐心だけが生きる支えとなり、報復活動に出ます。

無差別テロのような事件だと
実行犯、もしくは首謀者を仕留めるまでに、多くの犠牲を払います。
それでも決して攻撃の手を緩めることはありません。

9.11の後の一連の報復合戦がまさにそうでした。
上空から光るものを捕捉したから爆弾を投下する。
けれどその真下にいた人たちは、これから結婚式あげる予定だった一市民です。
そんな光景がたくさんたくさん繰り返されました。

誤爆という一言で片づけしまうには、あまりにも酷な話です。

そしてまた、別の怒りを買うことになります。
怒りの堂々巡りで、それこそ生存者がゼロになるまで闘いは終わりません。
だから今でも、世界の各地で紛争やテロが絶えないのです。

ちょっと話が大きくなりすぎましたけど
日常レベルでの怒りの報復活動だって当然あって
浮気された腹いせに浮気し返すとか(一気にレベルが下がったな)
傍から見るとおまぬけなことも、当人たちにとっては死活問題になり得ます。

そして怒りのあとにやってくるものは、悲しみです。
我を取り戻した瞬間、抱えきれないほど大きな悲しみが全身を包みます。

悲しみを癒すためには、時間がかかるし
あるいは一生消えない悲しみだってあるかもしれません。

誰も幸福にならない負の連鎖。
そんなこと、これっぽっちも望んでいないのに。

で、話を冒頭に戻すと
結局ところ、悲しみを最小に留めるためには、やっぱり誰かの裁きが必要で
それは法治国家に住んでいる以上、司法の手に委ねるしかないのです。

委ねたところで、悲しみが消えることはないんですが
被害者が耐えに耐えて、負の連鎖を止める、という矛盾した構造が現状なんです。

それでも動機があって屁理屈でもなんでも言い訳が出来るならまだしも
昨今の日本でも、普通に通り魔殺人なんて起きていますからね。

これも立派な無差別テロですよね。

はあ、まさか「小確幸」の話のあとに、こんな話題になるとは。

みんな、幸せになろうよ。


4 Comments

  1. SECRET: 0
    PASS:
    無差別テロ…絶対に許せない行為ですね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    こうたろうさん ((((o´ω`o)ノコンニチワァ♪
    こういうの‥って何が正解だかわから
    ないね。(ఠεఠ) 正解がないような気も
    する。
    4月10日のこうたろうさんのblogも
    そうだけど‥ 理性ではいろいろわかっ
    てたりするのに 答えが見つからない‥
    みたいな。
    私がわかっているコトは
    もし私が何らかの事件に巻き込まれた
    として、犠牲者になったとしたら
    大切な人や愛する人に復讐してほしい
    とは思いません。してほしくない(꒦ິ⌑꒦ີ)
    復讐だけを生きる支えとして生きてほ
    しくないのです。報復すれば怒りは鎮め
    られるのかもしれません。だけど…
    こうたろうさんが仰るように「報復し
    て我を取り戻した瞬間 抱えきれない程
    大きな悲しみが全身を包む」なら。。
    そんなの 抱えてほしくないのです。
    ( 自分が遺された立場になったら…
    それは‥わからないけど《苦笑》)
    あっΣ(゚艸゚;) 長くなった。
    すみません。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    >ゆきこさん
    もちろん行為そのものは、絶対に許されないのですが
    「宗教観の違い」という言葉だけで片付けては、何も解決しないと思うのです。
    歴史学、民俗学、心理学、文化人類学…なんでもいいんですけど
    とにかくあらゆる角度から検証して、対立の構図をなくしていきたいですよね。
    つまりは、ラブ&ピースです。

  4. SECRET: 0
    PASS:
    >まにまにさん
    負の感情は、負の連鎖しか生み出さないから
    どこかで誰かかが断ち切らないといけないのですが、
    でも、泣き寝入りは悔しいし、すべてを赦せるほど人間できていないし。
    人と人がいがみ合うって、悲しいですね。

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