come off

TERAYAMA Shizumi/ 1月 23, 2013/ 英語/ 0 comments

$こうたろう.com
:A button came off my coat as I was dressing.
:I don’t think these coffee stains will come off.

僕は、今でもよく食べこぼしをします。

得意げにカミングアウトすることでもないですね。
でも事実なのだから仕方がない。

スパゲッティやカレーライスなど
シミが後に残るものの時は、最善の注意を払いますが
それでもこぼす時はこぼすし、汚れる時は汚れるのです。

絨毯の上にこぼしたコーヒーの染みが消えないように
人間、生きてりゃ、消えない傷の一つや二つはあるものでして。
その痛みの重さに耐えきれず、すべてを放り出したくなる夜があります。

時間が解決してくれることもたくさんありますが
「そのこと」が起こった前後では、やはり空気の流れ方が変わる気がします。

お酒を飲む量が増えたとか、タバコを吸う本数が増えたとか。
そういう小さな変化が、自分の日常に降りかかってくるのです。

記憶はやがて思い出となり、甘美なものへと昇華します。
そしてすべて過去形で語られるようになり
いつしかそれすら忘れてしまうのでしょう。

でも、ある晩のこと。

2本目の缶ビールの蓋を開け、グビッと一口飲んだ瞬間
自分はいつから1日に2本も飲むようになったのだろうと思い返す時がきます。
理由はとっくに忘れていたはずなのに、鮮やかに甦ってくる記憶があります。

断片的なフラッシュバックが何度か繰り返されて
やがて2口目のビールが喉元を過ぎた時、記憶もまた通り過ぎていきます。

肉体を育てるモノは食事であり、具体的な体験だったりしますが
心を育てるモノは、経験したことの振り返りです。
道徳などの情操教育はもちろん
映画やドラマや音楽から追体験することもあります。

そこで得た知識なり感情を自分のモノにするためには
やはり振り返りが必要です。

反省という言葉が適切かどうかは別として
過ぎ去った出来事を、もう一度反復し腑に落ちるまで反芻する。

勘違いしてほしくないのは
失敗したことから学ぶことは多いですが
成功したことから学ぶことだって多いということです。

一番分かりやすものは、きっと恋をすることではないでしょうか。
気になる異性と出逢い、想いが募り、いつしか心がいっぱいになっている。
恋に落ちている時ほど、他人に関心を持つことってそうそうないと思います。

想いが遂げられれば、次のステップへ進むことができるし
万が一叶わぬ恋だったとしても
そこへ費やした経験が無駄になることはありません。

スパゲッティやカレーライスの染みは、漂白剤で落ちますが
あなたの胸についた染みは落ちることはありません。

だとするならば、捉え方一つでプライスレスな財産になる。

それだけの価値があるってもんですよ。


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