寸鉄人を殺す(すんてつひとをころす)

TERAYAMA Shizumi/ 5月 16, 2017/ 故事成語/ 0 comments

自分の考えや意見を端的にまとめて話す
ということが、とても苦手です。

いつも取りとめもなくダラダラと垂れ流し
結局何が伝えたかったのか分からずじまい。

要点がまとまっていない。
論点からずれている。
そもそも話題の根拠に客観性がない。

理由はいくらでもあるんですけど
今でいうところのコメント力に欠けているわけです。

だからテレビのコメンテーターと呼ばれる人たちを見ていると
ある程度質疑の内容を想定しているとはいえ
決められた尺の中で発信する力はすごいなあと思います。
的確かどうかは別問題ですが。

僕が今、切実に欲しているのは
クリエイティブな場面での端的なコメント力です。

自分のイメージを具体的に分かりやすく
聞き手に届ける力のことです。

自分の作品を説明するのに、余計な修飾語は必要なくて
きちんと噛み合った議論ができる土台に乗せること。
まずはこれがなくては話になりません。

もちろんテーマ主義なんてものは今でも嫌いだし
60分かけて作る作品を60秒で説明できるのなら
そもそも60分もかけて作品なんか作らないし。
なんてね、とんがった思いが今でもあることは事実です。

とはいえ、それでは60分の作品を作ることができないわけです。
作品を作るためには、とんでもない数の人が関わっているわけで
その人たち一人ひとりが同じ共通認識を持っていないと
作品のバランスが崩れて、完成度の低いものしか生まれません。

だからこそ、スタート地点であるシナリオの時点で
誰もが納得できて容易に理解できる言葉を必要とするわけです。

感性の言語化、なんてフレーズを使い出したのは
もう10年以上も前のことです。

「言葉足らずなのではなく、言いたいことがあり過ぎて
一番伝えたいことが埋もれてしまっている」

ゼミの先生から頂いたアドバイスです。

これですよ、この短くて説得力のある言葉。
まさに混乱している僕の状態を見事に察していらっしゃる。

相手の急所を突いたり、相手にとどめを刺すような
言葉がほしいのではないのです。
ただの文句や悪口ならいくらでも出てきますからね。

聞き手の心にずしっと響いて、揺さぶるだけの力。

それはきっと名言名セリフと言われるような類とは別で
聞き手が10人いたら10人が理解できるような
オーソドックスかつシンプルなものなんだろうなあと思うのです。


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