あなたは愛してるって言ってくれたことがないのね

TERAYAMA Shizumi/ 5月 12, 2016/ 映画の名セリフ/ 0 comments

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出典:グレン・ミラー物語

この後に
「そんなこと知ってると思ってた」
「女はそれを聞きたいものなのよ」
と続きます。

想いは言葉に届かないと言いますが
言葉にしなければ届かない想いがあることもまた事実です。

むしろ不器用でもかっこ悪くても
言葉にしなければ伝わるものすら伝わりません。

秘すれば花なりというように
沈黙をよしとする文化が、この国には根強くあります。

同時に、グローバル化なんて声高らかに叫ばれて
とにかく話し合いましょうという欧米諸国の風習に
感化されてきている気がします。

たとえばテレビドラマなんかを観ていても
昭和に比べると、台詞過多になってきています。

かつては沈黙の中に多くの情報が込められていたのに
今はそれを全部台詞で説明してしまいます。

でも中身があるかと言えば、全部が全部そうでもない。
雑談力なんて言葉があるくらいですから
その場しのぎの会話が多発していることも見逃せません。

言葉を扱うことを生業にしようとしているのなら
言葉の持つ重みだったり、言葉の持つ力というものを
常に念頭に置いておく必要があります。

なんというか、これだけ世間がヒリヒリしていると
僕なんかは逆にモノが言いづらいんじゃないかと思う時があります。
喋れば喋るほど、身を亡ぼす人って周りにたくさんいますから。

自分の発言が、今、誰に対してどれだけの影響力があるのか
もう少し自覚的になった方がいいんじゃないかということです。

影響力を決めるものは、その人の置かれている立場や環境によります。
同じ発言をしても、相手に届く人とそうでない人の差がここにあります。

説得力という意味では、また別の要素が加わりますが。

と、まあ発信者側の立場でここまで書いてきましたが
コミュニケーションの神髄は、実は受信者
つまり受け取る側にあるということを付け足しておきます。

演劇をかじったことのある人なら、必ずぶつかる問題ですね。

これはこれで、一つの大きなテーマになりますので
それはまた別の話。


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