一炊の夢(いっすいのゆめ)

TERAYAMA Shizumi/ 10月 24, 2012/ 故事成語/ 2 comments

$こうたろ.com

本当に身も心もズタボロで
浮上という言葉すら疎ましく思っていた時期がありました。

そんな時です。たまたまつけていたラジオから
「スローライフ・リトルハピネス」という言葉が流れてきたのは。

意味は読んで字の如し。

毎日がチキンレースのような生活をしていた僕には
とても新鮮で居心地の良いフレーズに聞こえました。

もちろん、そんな悠長なことを言っている場合ではなかったのですが
それでも、気の持ちようというか、心の所在が見つかった気がして
以来、何度もこの言葉に救われています。

基本的に、人生は太く短くていいという思いに変わりはありません。
ただ、その中にも、ゆとりであるとか隙間であるとか
そういった、一息つける憩いのオアシスがあるのとないのでは
見える景色もまったく違うものになると、この言葉が教えてくれたのです。

何かに夢中になる。
一心不乱に熱中する。
血沸き肉躍るような体験をする。
見るもの聞くものすべてをスポンジのように吸収してしまう。

確かにそういう時期は必要だし、それはそれで楽しいものです。

けれど許容範囲を超えてしまうと、あとは滴り落ちるだけ。
風船なら破裂してお終いになってしまいます。

自分のキャパがその程度のものだったとしても
やはり限界というものは誰にもあって
限界を超えてまで突っ走ると、必ずどこかでメルトダウンしてしまいます。
だからこそ冷却装置としてのオアシスを見つける必要があるのです。

休息することは、決して恥ずかしいことではありません。
ため息をこぼすことを躊躇うこともありません。
なぜならオアシスは、旅の終着点ではないからです。

砂漠のどこかにあるオアシスは、ひと時の安息地。
そこで疲れた身体を休め、食料を調達し、情報を交換し合う。
出発の準備が整ったなら、また歩き出せばいいのです。

時々、オアシスで埋没してしまうのではないかと不安になる人がいます。
安心してください。
オアシスは、絶えず移動しているので、決して街にはなりません。

だから永住することは不可能です。
どんな人も旅立つ時がやってきます。
道を見失ったら、立ち止まればいい。
迷子になったら、泣き叫べばいい。

人生をややこしくてしているのは、あなた自身である。

なんてね、偉そうなことを言っていますが
僕だって、まだまだ旅の途中ですから。

突っ走る時は突っ走るし、壁にぶち当たる時はぶち当たります。

そんな時に「スローライフ・リトルハピネス」という振り返りがあれば
大抵のことはどうにかなるんじゃないかと思うのです。


2 Comments

  1. SECRET: 0
    PASS:
    こうたろさん こんにちは。
    最近、道を見失うこと、迷子になることが多いんです。
    こうたろさんからみたら、そんなの・・・まだまだと思うかもしれませんが、
    オアシスの話。信じたいふーがいます。ここに。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >ふーさん
    こんにちは。
    ふーさんくらいの年頃が、一番迷う時期かもしれませんね。
    だからノープロブレムです。
    一つ言えることがあるとすれば、オアシスは自分の中にもあるし
    他人の中にもあるということです。
    それは家族だったり友達だったりするかもしれません。
    たくさん迷って、うんと悩んで下さい(^_^)v

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