私は音楽に合わせて指揮棒を動かしているのです

TERAYAMA Shizumi/ 6月 12, 2015/ 映画の名セリフ/ 0 comments

sikisya

出典:我が心に君深く

シナリオの勉強を始めて随分と経ちますが
最近になって、ようやく見え始めたものがあります。

登場人物が勝手に動き出すようになってきたのです。

何のこっちゃと思われる方もいるでしょうから
かいつまんでざっくりと説明します。

登場人物の台詞は、当然作家である僕が考えます。
んが、実際に頭の中で考えた台詞を、いざ役にふってみると
どうにもしっくりこないのです。

己のセンスのなさを嘆いていましたが
どうやら原因はそれだけではないらしい。

よくよく読み直してみると
登場人物の気持ちの流れをきちんと汲んでいれば
あとは、勝手に台詞がポイポイ出てくるのです。

嘘のような本当の話です。

脳内で無理矢理作った台詞よりも
それらはとてもいきいきとしていて
無理がなく無駄もない。

つまり僕は、登場人物の気持ちに合わせて
キーボードを叩いているだけなのです。

もちろん推敲はしますが
それは語尾やリズムや間を整えるだけで
台詞そのものを大きく手直しすることはありません。

正確には、手直しする時間が減ってきたということです。

こういう状態になると
一気呵成に何でもきやがれと調子に乗ってしまいますが
さすがにページ数が増えてくるとそういうわけにもいかない。

もっともっと精進しろということですね、はい。

昔々の僕は、いわゆる「あて書き」をする作家でした。
演じる役者に合わせて台詞を書き分けていたということです。

それが、演じられるあてのないシナリオを書くようになって
ピタッと筆が止まったのです。

もうそこからは、悶絶を打ちながら
台詞を考えて考えてしぼり出してみたいな状態でしたから
登場人物が、まったく生きてこない。
操り人形かロボットか、みたいなことになっていました。

その最初の壁を突き抜けた、と言ってしまうにはまだまだ未熟ですが
光明は見えた、くらいの立ち位置には来たのかなという感覚です。

あとは、登場人物の気持ちの流れを汲みながら設定を考えていけば…

はい、それがプロットですね。
プロットとは、出来事をつらつらと並べるのではなく
感情の所在をはっきりすっきりさせなくてはいけません。

残念ながら、プロットはまだまだその段階に到達していないようです。
だから、いつも詰まってしまって先に進めない。

牡牛座O型は、スロースターターの鈍牛です。
慌てたところで結果は見えているので
コツコツと継続して励んでいくしか道はないんですなあ。

それにしてもエンジンかかるの遅すぎやしないか。
残された時間はそう多くはないのだから
もう少しアクセル踏んでスピードをあげていこうっと。

余談ですが
演出家にしろ監督にしろ、本当に優れた指導者は
ほとばしるエネルギーを感じさせない人のことかも知れないですね。

稽古はしないけど
初日が開けたらとんでもなくブラボーな舞台が出来上がっていた。

それはそれでありかなとも思うのです。


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