うまや火事(うまやかじ)

TERAYAMA Shizumi/ 7月 15, 2012/ 落語/ 0 comments

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「モノ」か「人」かと問われたならば
迷わず「人」と答えられる人間になりたいと思います。

実家を新築した時に、昔の家から必要なモノと必要でないモノの選別をしました。

新しい家に住むのだから、過去のしがらみに囚われたくないという気持ちと
決して忘れてはいけない思い出と、2つの気持ちがあることに気がつきました。

人生、40年近くも生きていれば、消えない傷の1つや2つはあります。
それらを想起させるようなモノを、果たして今後も引き継いでいくのか
あるいは、きれいさっぱりけじめをつけるタイミングなのか
そんな葛藤がいくつもありました。

モノには魂が宿ると言いますが
愛着や思い出があるからこそ、取捨選択の判断に迷ったのです。

僕の場合、どうやら記憶や思い出に固執する性質のようでして
しかもそれらは痛みを伴うことの方が多くて
寝て起きてすっきり、というわけにはいかないのです。

それでも前を向いて生きていくためには
割り切る覚悟と決意が必要だし
思い出は思い出にすぎず、その場所へ帰ることができるわけでもなく
一つひとつに感謝と謝罪の想いを込めて、ごみ袋へ捨てていきました。

そして現在に至るわけですが
結局のところ、残るものは残るし、消えるものは消えました。

思うに、人間には抱えきれるだけのキャパというものがあって
その大きさは絶えず変化しており、中身もその時々で入れ替わっています。

それでも自分の核となる原点だけは、いつまで経っても変わりません。
「モノ」に固執するのではなく
それらにまつわる数々のエピソードを大切にしていきたいと思います。


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