犬が噛んでも、牛が頭突いても、飼い主を探すことだ

TERAYAMA Shizumi/ 5月 24, 2012/ へんなことわざ/ 0 comments

$こうたろ.com

お金をかければ面白い作品ができる、というのはウソだけど
面白い作品を創るためにはお金がかかる、というのは事実である

とある演出家さんの言葉です。
つまり僕。

採算度外視で好きな作品を創るということは、ある意味幸せなことです。
けれど、役者とスタッフを食べさせなければいけないこともまた事実で
そのためには、「公演」を「興業」として成立させなければいけません。

芝居に限らず、音楽でも絵画でも映画でも、みんな同じことが言えます。

20代の頃は、それいけドンドンの勢いだけでなんとかなっても
30を過ぎると、好きよ好きよだけでは、にっちもさっちもいかなくなります。
そこでみんな、ハタと人生の分岐点を迎えるわけですね。

面白い作品を創ればお客はついてくる、なんてことは幻想でしかなく
どの集団も霞を食べながら、あの手この手と戦略を立ててくるわけです。

一発ホームランを狙わなくてもいいから、3回続けて2塁打を打ちなさい

これは、もう解散した、超有名劇団の制作チーフから直々に伺った言葉です。
そして、興味を持ってもらった4回目の打席からが本当の勝負だよ、と。

そこからグンと飛躍するのか、凡打を繰り返し、元の木阿弥になるのか
大きな分かれ道がやってくるのだそうです。

観客動員数=面白い作品、とは思いません。
小さなギャラリーで、あっと驚くような素晴らしい作品に出会うこともあります。

そもそも作品の中身に目がいかず
物販やイベントや宣伝ばかりに気を取られている集団も確かにあって
だから4打席目が重要になるわけです。

制作でごまかせるのは3回まで。

そこから先はやはり中身で勝負ということになるのだそうです。
限られた予算の中で、どれだけ面白いアイディアを出し合うことができるのか。
それはそれで、苦しいけど楽しい作業でもあって
お客さんをアッと言わせるためには、どうすればいいのか
いつもうんうんと唸っていました。

好きなことがやりたかったら、偉くなれ、っていうのは
「踊る大捜査線」でいかりやさんが演じた、ワクさんの台詞ですね。

たまたま僕が創った芝居を観に来てくれた、その道の人が
「さっさとなにか賞をとっちゃえばいいじゃん」と言ってくれて
僕は単純にそれを褒め言葉として受け取ったのですが
現実問題、なかなか連続して2塁打を打つことは、難しかった。

そんなこんなで、何度も書いていますが、パトロンを募集していたわけです。
お金で解決できることは解決してもらって、浮いた時間を創作に充てる。

まあ、なんて夢のような話でしょう。

夢物語ばかり想い描いていても、現実は待ってくれません。
さて、頑張るかなあ。

しかし、ほんとどん詰まりなんですよ、最近は。困った。


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